マルチパーパスプラント JPP-I
JPP-Ⅰ Juzen Pharmaceutical Plant -Ⅰ
PIC/S GMPに対応した、マルチパーパスの医薬品原薬製造施設です。
2000年から2019年にかけて、複数回にわたりFDA GMP査察を受け、「高いレベルのGMP管理」とのご評価を頂いております。
グローバル基準に準拠した製造管理体制を整え、海外顧客ニーズにも対応可能な体制を構築しています。
工場及び合成設備の特長
Features
- 6階建て、総床面積4,656㎡。主に、約100~200kg/バッチの大スケールの品目の製造が可能な工場です。
- 工場内部の設計は、合理的な動線計画による設備配置と気流制御方式の採用により、万全なクロスコンタミネーション防止策を施したものとなっております。
- 5㎥のオートクレーブおよび超低温反応缶を備えており、大スケールの水添反応、超低温反応の実施が可能です。
- 連続槽型反応器(CSTR)を備えており、連続フロー反応にも対応しています。発熱の大きいグリニャール試薬の調製を、CSTRを用い、試薬の供給流量制御により発熱を抑え、安全に製造した実績があります(実績生産速度:1 Mのグリニャール試薬約60 L/h)。
- 清浄度クラス10万仕様のクリーンルームを合計4室備えています。
合成ゾーン
中央監視室
クリーンルーム区画
合成ゾーン
逆浸透膜(RO)と限外濾過膜(UF)を
組み合わせた精製水製造装置
クリーンルーム
Clean Room
GMP上、最終原薬工程の晶析以降の操作は、クリーンルーム内で実施されます。JPP-Ⅰは以下に示す操作が実施可能な清浄度クラス10万仕様のクリーンルームを備え、様々なお客様のニーズに対応しています。
- 「一連の晶析、遠心分離機による固液分離、コニカル乾燥・包装」が行えるCR:1室
- 「一連の晶析、中型ろ過乾燥機による固液分離・乾燥、包装」が行えるCR:1室
- 「大型ろ過乾燥機による固液分離・乾燥または棚式乾燥またはコニカル乾燥、包装」が行えるCR:1室
- 「凍結乾燥、包装」が行えるCR:1室
- 上述の一部CRは、ジェットミルなどの粉砕操作も実施可能。
晶析缶
ろ過乾燥機
ジェットミル粉砕機
設備・機器
Facilities / Equipment
機器の種類 | 仕様 | 個数 |
---|---|---|
反応缶 | GL0.5㎥-13㎥ | 21基 |
反応缶 | SUS0.5㎥-12㎥ | 16基 |
オートクレーブ | SUS5㎥、水素圧<1MPa | 1基 |
超低温反応缶/オートクレーブ | SUS5㎥、水素圧<1MPa | 1基 |
遠心分離機 | SUS,ハステロイ55B | 2基 |
ろ過乾燥機 | SUS,ハステロイ1.50㎡-4.15㎡ | 6基 |
真空棚段乾燥機 | SUS29L X 30枚 / 1基 | 3基 |
コニカル乾燥機 | SUS,GL1㎥-2㎥ | 3基 |
凍結乾燥機 | SUSトラップ凝結量 300kg(1基あたり) |
2基 |
真空振動乾燥機 | SUS0.6㎥ | 1基 |
クリーンルーム | 清浄度クラス10万相当 | 4室 |
粉砕設備 | ハンマーミル(アトマイザー)、ピンミル(コロプレックス)、フェザーミル | |
付帯設備 | 精製水設備(UF水)、PSA型窒素ガス発生装置、 回分式蒸留塔(SUS,φ700×5600H、段数8) |
|
ユーティリティ | 超低温設備:冷媒(Min -100℃)、スチーム、 冷水(10±5℃)、温水(30-90℃)、ブライン(-15℃系統、-30℃系統) |
|
連続フロー反応設備 | 連続槽型反応器(CSTR) SUS 135L(フィード流量 ~1.5L/分 or ~8L/分) |
1基 |
製品に関するお問合せ
Inquiry
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